金城樓について
金城樓の歴史とあゆみ
創業の地である浅野川界隈(橋場町、尾張町、並木町、主計町、東山など)は、
古くから商人の街として発展しただけでなく、
金沢の雅びを象徴する華やかな文化がたいそう栄えた地でもありました。
この古き情緒をたたえる地で、金城樓は百三十余年の歴史を歩んできました。
伝統文化と匠の技、そしておもてなしの心を丁寧に受け継ぎ、
いまも尚、古都金沢を代表する老舗料亭のひとつとして親しまれています。
その歴史と歩みを、当時の貴重な写真資料と共にご紹介します。
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1887
明治20年
土屋九兵衛、味噌蔵町において料理屋「鍔福」を開業。
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1890
明治23年
土屋九兵衛、前田孝敬屋敷跡(現在地)において屋号「金城樓」として料理屋を開業。
創業広告を北国新聞に掲載。 -
1897
明治30年
俳句会の革新児・河東碧梧桐を招いて、俳句結社「北声会」が金城樓で開かれる。
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1901
明治34年
金城樓、新築工事進む。
隣家の居宅地を購入し、金城樓新築開業。
畳は京都の東洞院使用のものを譲り受けた。 -
1908
明治41年
金城樓、電話に加入する。加入申し込み順番は明治41年度の41番。料金は5円。
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1924
大正13年
昭和天皇陛下即位の御大典記念行事として別館不二庵竣工。
命名 表千家家元即中斎宗匠。 -
1930
昭和5年
土屋九兵衛、宗祖650年遠忌大法要のため、東別院本堂建築に際したびたび寄付。
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1936
昭和11年
土屋九兵衛、金沢市内各方面委員事業助成会に対し、白米等、窮民救済のためたびたび寄付。
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1939
昭和14年
土屋九兵衛、82歳で逝去。土屋茂吉が当主を継ぐ。
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1947
昭和22年
石川県接客営業聯合会は、戦時中の営業停止処分を戦後再開するように政府に請願書を提出。
土屋茂吉は「石川県料理業組合連合会会長」としてこれに署名。 -
1958
昭和33年
「株式会社金城樓」として法人組織に変更、初代社長に土屋茂吉が就任。
金城樓社長土屋茂吉、食品衛生功労者として厚生大臣賞受賞。 -
1960
昭和35年
株式会社金城樓、優良施設として厚生大臣賞受賞。
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1962
昭和37年
別館「旅館部」竣工。国際観光旅館の資格を得る。
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1968
昭和43年
土屋茂吉、旭日双光章 受賞。
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1971
昭和46年
土屋茂吉逝去に伴い、社長に土屋外治就任。
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1983
昭和58年
おせち料理の百貨店販売の全国展開を開始。
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1987
昭和62年
土屋外治が会長に、土屋慎太郎が社長に就任。
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1989
平成元年
土屋外治逝去。
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1990
平成2年
創業100周年を機に、コンベンション機能を持った多目的ホール、VIP宿泊施設、
茶寮など備え、新築オープン。 -
1991
平成3年
金沢都市美文化賞を受賞。
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2011
平成23年
金沢もてなしの伝統文化資産に認定。
食品衛生優秀施設として表彰される。 -
2012
平成24年
土屋兵衛、社長就任。
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2015
平成27年
「金沢の迎賓館」として、気持ちも新たに旅館部門を新築改装。全6室とした。
「天麩羅専門店 天金」オープン -
2016
平成28年
ミシュランガイド「富山・石川」にて、宿泊部門5パビリオン獲得。